【好きだけど】映画『すずめの戸締まり』感想(2)|賛否分かれるのはなぜ?批判多めで感想を語る


映画「すずめの戸締まり」、すごい人気ですね。
なんと、公開から3日間で観客動員133.1万人、興行収入18.8億円を記録したんだとか。
公開3日でこのスピードは、「君の名は。」、「天気の子」と比較してもNo.1のロケットスタートなのだそうです。
感動や絶賛の声が多くある中、今回目立っているのが批判の声。
この作品自体を評価している方でも、賛否分かれそうだと多くの人が語っている印象です。
それでは、どのようなところが批判されているのでしょうか?
ということで今回は、実際に上がっている批判の声や、実際に私が見てもったいないと思ったことなども含めて、映画「すずめの戸締まり」についていろいろと語っていこうと思います。
大方の感想は先にこちらの記事でまとめているのでよかったらこちらも合わせて読んでみてくださいね。
今回は前回の記事のサブ的な立ち位置にしたいので、ゆる~くやっていきます(^^)
⚠️この記事は基本的にすでに映画を見た人向けで書いています。ネタバレを含んでいて伝わらないネタもあるかもしれないことをご了承ください。⚠️

ズバリどこが気に入らないの?

詰め込みすぎ
私が作品を観て最も気になった点です。
この作品、やたらと物語をつくる要素が多いんです。
入場時に貰えた、「新海誠本」に書いてあるものだけでも3つあります。
- 2011年の震災で母を亡くしたヒロイン・スズメの成長物語
- 椅子にされてしまった草太と、彼を元の姿に戻そうとするスズメとの、コミカルで切実なラブストーリー
- 日本各地で起きる災害(地震)を、『後ろ戸』というドアを閉めることで防いでいく「戸締まり」の物語
これら3本の柱をロードムービーとして日本を旅する物語にしていると語っています。
正直これだけでお腹いっぱい感ありますが、これ以外にも細かいストーリーが多いんです。
「すずめの成長」と一言で言っても、
- 叔母・環との関係性の変化
- 旅の中での出会いと別れ、助け合い
- 過去の謎の解明
というようにさらに細かく分けることができるし、草太と芹澤の関係性などもかなり気になるところではあります。
こう見たときに、とにかく作品に含まれる要素が多いのが分かります。
さすが新海誠と言っていいのかは分かりませんが、これだけ要素が多くても筋はだいたい通っているし、登場人物が多くてもそれぞれの価値観が伝わってくるようなセリフも多く見られて面白いのです。
そのため、観ているときは納得しながら映画を楽しむことはできるのですが、観終わった後が問題になってきます。
いろんなことが起こりすぎていて結局どうなったのかが整理しきれなくなってしまうのです。
作品内でのメッセージ性や、感動したセリフなどをちょこちょこ思い出すことはできるのですが、じゃあ作品の全体像を思い出そうと思ったときに、1本の物語が思い出せないんです。
ここがある意味、リピーターを生んだり、人の心を掴んだりする理由にもなっているとは思うのですが、私はあまり好きではありませんでした。
もう1回観に行きたいけど、金欠大学生にとっての映画1本ってなかなかしんどいものなのです。
じゃあどうすれば私好みの作品にできるか考えたのですが、やはり恋愛要素を無理に入れる必要はなかったのではないかと思います。
すずめは勇気を持っていろいろな危険を冒してまで行動しているし、すずめの成長物語だけでもすごく感動する作品になったと思うんですよ。
でも、このすずめの行動の理由が最終的に草太への恋愛感情というオチになると、一気に薄っぺらく感じてしまいます。というか、恋愛感情だけでそんなに動ける?という疑問、登場人物への不信感につながる可能性もあります。
このあたりは前回のブログで考察し、すずめの行動原理を私なりに推測しましたが、理解できないという方がいても仕方ないかなと思っています。
もとは同性同士の構想を作っていたそうなのですが、なんやかんやあって結局草太という男性をパートナーとし、恋愛要素を含めたということがパンフレットに書かれていました。そのままの「すずめの戸締まり」が観れる世界線、あってほしいな…。
ということで、賛否分かれる原因の1点目は詰め込みすぎでした。
はっきりしすぎた震災描写
この作品では、震災の描写や、緊急地震速報の音などをかなり直接的に描いています。
作画や映像表現に力を入れている新海誠監督作品だからこそ、震災描写がよりリアルに描かれていたため、映画を途中退席する人もいたのだとか。
東日本大震災の時のことは、当時の中継で画面越しで見ていた私でさえ、今回の映画のリアルさはかなりショックが大きかったんですから、実際に被災した方々でこの作品を観られないという人がいても仕方がないことだと思います。
ですが、個人的には、直接的な東日本大震災を描くということに反対はしていません。
日本でたくさんの命を失った震災を風化させないために、力のある新海誠監督が震災を描くということは間違った選択ではないと思います。現状、世界199の国と地域で配給されることが決定しており、長い年月が経っても世界で愛される作品になるであろうことは安易に想像できます。
私があまり好きではなかったポイントとしては、はっきりと3.11と描く割に伝えたいことがわからないということです。
震災を経験していない身ですが、最終的なこの作品のメッセージが伝わってこなかったように感じます。
この物語のラストでは、すずめが幼いころのすずめに対して「あなたはちゃんと大きくなる」と伝えます。素敵な言葉だと思ったのですが、3.11を扱った割に少しズレたメッセージのような気がするんですよね。
3.11を使ったからこそ伝えられるメッセージはほかにもっとあるはずなのに、あえて東日本大震災に触れてまでこの作品を作りたかった意味がわかりませんでした。じゃあはっきりと明示しなくてもよかったのではないかと思ってしまいます。
「君の名は。」では彗星でメタファーっぽく震災を描いていました。そこから震災に1歩踏み込みたいのは分かりますが、東日本大震災にこだわる必要性はあまり感じませんでしたね。
しかも、被災していない私はこの作品を楽しんで観ることができましたが、トラウマを持つ人たちは最後まで観れなかった人や、観たいのに観られない人もいたのです。
観る人を選ぶ作品になっているのに、観られる人にも伝えたいメッセージがわからないというのは問題があるんじゃないかなと思います。
記憶に新しい震災を扱った割にラストが恋愛要素強めで終わってしまうのももったいない…。
ということで、賛否分かれる原因の2つ目は、はっきりしすぎた震災描写、そして3.11を明らかに描いた理由がわからない点でした。
個人的には好きな作品

ここまで賛否分かれる原因について語ってきましたが、私は十分に人にオススメできる作品だと思っています。
多分いろんな力が働いていろんな要素が組み込まれた作品になってしまっているとは思うのですが、新海誠監督がかなり構想を練り、本気で作った作品であることは間違いありません。
登場人物たちのセリフなどを見ていても不思議に思うことはなく、筋が通った物語になっていると思います。
そのおかげで、多少は混乱しますが違和感なく楽しめるし、感動もできるようになっています。私は後半ボロ泣きしてましたしね。
そして、声優を担当している方たちの演技も、素人ながら何一つ問題なかったと思います。
アニメ映画だと、流行りのアイドルやら俳優やらを起用して、声だけの演技が今一つなんてことはザラじゃないですか。
そう考えると、妥協しないオーディションで選ばれた主演2人やその他のキャストの方々も素晴らしかったと思います。
ここまで力をつけ、人気を伸ばしてきた新海誠監督の最新作ということで物足りない部分が目につくようになっているため、批判の声も多いように見えます。ですが、批判している人もこの作品の良いところは評価したうえで批判をしているので、完全な低評価が少ない印象ですね。
ク〇映画、〇ソ脚本が量産されている日本映画市場ですが、これだけある程度の評価を保っている新海誠監督は本物だと思いますよ。多分。

「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」と、緩やかに設定を引き継ぐような三部作が出来上がったわけですが、これから新海誠監督はどのような作品を作っていくのでしょうか。
「すずめの戸締まり」は直接的に災害を描くことで、ある種区切りとなる作品になるのではないかと思っています。次回作も楽しみです!
まとめ

今回は、映画「すずめの戸締まり」が賛否分かれる原因について、批判多めの感想をもとに語っていきました。
- 1つの作品にやりたいことを詰め込みすぎ(特に恋愛要素が不要?)
- 震災描写をリアルに描きすぎ
これらによってこの作品は賛否が分かれているということがお判りいただけましたか?
この記事を読んでいるみなさんも、この映画を観て、楽しめた方や思うことがあった方などそれぞれいると思います。私も皆さんが持った感想がすごく気になるので、ぜひコメントに感想や考察を書いていただけると嬉しいです!
前回の記事と今回の記事を書いていて、やはりもう1回観に行きたくなってしまっています。すごい映画でしたからね。
でも、なんだか今年の11月は豊作で、観たい映画がたくさんあるんですよ。映画好き金欠大学生、窮地に立たされています。
また余裕が出てきたら観に行ってみようと思います!それでは今回はこの辺で。


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