【衝撃のラスト】映画「この子は邪悪」感想|不気味な雰囲気にまさかの展開!


現在上映中の話題作、「この子は邪悪」を観てきました~!!
今回は「この子は邪悪」の感想を話していきます(^^)
現在も上映中ですので、ネタバレ✕の方はブラウザバック推奨です!ネタバレ〇という方はぜひ最後までご覧ください☆
個人的には事前情報ほぼなしで行った方が楽しめると思うのでこれから観るって方は読まないでほしいです!!


作品情報
公開日 | 2022/9/1 |
上映時間 | 100分 |
ジャンル | サスペンスホラー |
監督・脚本 | 片岡翔 |
音楽 | 渡邊琢磨 |
受賞 | 第42回ポルト国際映画祭 ファンタジー部門 – 審査員 スペシャルメンション |
映画『この子は邪悪』公式サイト – Happinet Phantom Studios (happinet-phantom.com)
あらすじ
かつて一家で交通事故に遭い、心に傷を負った少女・窪花(南沙良)。心理療法室を営む父・司朗(玉木宏)は脚に障害が残り、母・繭子(桜井ユキ)は植物状態に、妹・月は顔に火傷を負った。そんな花のもとに、自分の母の奇病の原因を探る少年・四井純(大西流星)が訪れる。やがて花は純と心を通わせていくが、ある日突然、司朗が5年ぶりに目を覚ました繭子を連れて家に帰って来る。司朗は"奇跡が起きた"と久々の家族団らんを喜ぶが、花は"あの人はお母さんじゃない"と違和感を覚える。その時、街では謎の奇病が広がっていた…。
映画『この子は邪悪』公式サイト「STORY」
感想
⚠ここからの感想はネタバレが含まれます⚠

何も知らないで行け!
映画好きの間では少し話題になっていた作品ですが、事前情報ほぼゼロで観に行きました。知っていたことといえば、「ラストシーン直前の言葉に注目」、「奇妙な話」の以上だったのですが、これが正解でした!!何も知らないで行った方がこの作品は楽しめると思いました。
何も知らない状態で行っても、映画が始まった瞬間から引き込まれるような世界観を作り出しています。
しかも、結末やタイトルの意味などを知った状態で行くのは本当にもったいない!不思議な世界観を楽しみながらも、ストーリーの展開も楽しめるので、映画を観る前にネタバレなんか見る人は愚かです。本当に。

不気味すぎる
まず、不気味。とにかくすべてにおいて不気味すぎて途中から帰りたくなってました。ぞわぞわしすぎて鳥になってたと思います(笑)。
偽・繭子がピアノをずっと弾いているシーンでたまに司朗が月を洗脳している映像が映るんです。そこがヤバい。不気味な雰囲気を醸し出すピアノの音楽も相まって、家族が本物ではないことに気付き始める恐怖がすごかったです。
黒目が∞(司朗がやる催眠の指の動き)に動くシーンがいくつかあるんですが、繭子のシーンが特に怖すぎました。花が怪しんでいたほくろを拭いたら滲んで、目がガッ!って開くのが個人的にはトラウマ級でした…。
タイトルの意味
タイトル回収がよかったですね。映画が始まってからずっとタイトルの「この子」って誰なんだろう…?とは考えていました。花や純が窪家に探りをいれていくところを邪悪ととらえられるのか、月が邪悪な一面を持っているのか…とか考えてました(笑)。
赤ちゃんに家族(の魂)を守るためならなんでもする奴(司朗)が入ってしまったという…それは邪悪や。特に、家族を守るために月と繭子の肉体に別の人の魂を入れて死なせてしまうのが狂気すぎる…。
パンフレットも購入したのですが、このタイトルもいろいろ悩んだということが書かれていました。見る人を最後まで惹きつけるタイトルだったと思います!
役者さんもすごい
この作品でベストプレイヤー賞を私が決めるなら、窪司朗役の玉木宏さんです!
周りの主要メンバーに比べて比較的俳優歴が長いのもありますが、さすがですね。冷静ながらも明らかに狂っているヤバイ人格を違和感なく見れたのは玉木さんのおかげですね。家族を大切にする父親としての顔、精神科医として診察をしているときの顔、虐待を受ける子供を救う活動をしているときの顔、行き過ぎた家族への愛をもって純に接する顔、小さな表情の使い分けが劇場の空気を持っていく力になっていたように感じました。
主要人物は玉木宏さんがさすがなのですが、虐待をして中身をウサギに変えられてしまった人物たちがこの作品の雰囲気を作り出す大きな要因になっていると思いました。映画の冒頭から明らかに空気が締まりました。不気味すぎて。

疑問点
少し疑問に感じたのは、純が催眠にかけられ、一度窪一家への違和感が消えるシーン。記憶を改ざんされているなら、退行催眠関係なくない?となりました。それか院長がほかの催眠術も使えるって設定なのかしら。
その催眠が解けるシーンも曖昧だったように感じました。私が観ている中でここで溶けた、というのがはっきり分からず、洗脳状態だった次に花と会ったときには催眠が解けてて月の死を証明、その後にラビットフットを捨てるという流れが「ん??」となりました。ラビットフット持ってたら催眠の効果が持続するんと違うのかな?
パンフレットのほうには初めに様子がおかしくなった日に花が感情をぶつけ、手が振り払われたときに催眠から覚めたという風に書いてあったのですが、そのシーンの印象があまり残ってないですね…。

伏線回収が分かりやすい件
全体を通して伏線の回収が明確すぎたのが、私は少し物足りなく感じました。最後まで全員が理解できるように最終的に全部ネタバラシしてくれたような感じでした。自分でもっと察せるよ!!という方にとってはしつこく感じたかもしれないなーと思いました。
逆に言えば、あまり映画とか小説に普段触れない方とかにも分かりやすく楽しめる作品になっていたんじゃないかなと思いますが。
個人的に好きな伏線は、逃げ出した茶色のウサギを純が捕まえたけれど、そのウサギには純の母親の魂が入っていたってやつですね。「純を愛してる」と言った母親の魂が入ったウサギが自ら純のもとに寄って行ったと思うといろんな意味で泣けました…。
考察
これは考察なのですが、魂を入れ替えられた人々の目が赤かったのはウサギの要素を引き継いでいるからかなーとか思ったりします。
ウサギといえば赤い目と考える方もいるのではないでしょうか?実際作中にも赤い目のウサギがいましたね!(気づいた?)
あれはまだ中身までウサギだったのかなーとか考えたりしてました。
まとめ
今回は映画「この子は邪悪」についてあらすじ、感想を話していきました!
疑問に思うことや物足りなく感じる部分もありましたが、不思議な世界観に引き込まれる魅力たっぷりな作品だったと思います!初めから最後までつながっていたことがわかったときの鳥肌がすごいです。
とても素敵な作品なのでぜひ観ていただきたいと思います!上映館も限られているので、早めの鑑賞をおすすめします。
感想や考察など、コメントによろしくお願いします♪

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